らくがきちょう

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Windowsの初期設定のカスタマイズ

久しぶりにPCを新調したら油断してユーザー名とかフォルダ名とか面倒なことになってしまったので、次は失敗すまいということで備忘録として…*1

 

 

アカウント名(ユーザー名)の設定

標準ではMicrosoftアカウントをもとにアカウント名が設定される

Windows標準の手続きに従ってホイホイと「次へ」を押していくとMicrosoftアカウントと紐付けされてしまう。

これ自体は別に構わないっちゃ構わないけど、ここでMSアカウントのメアドを中学生や高校生の頃に作った「カッコいい」やつにしてるとユーザー名が恥ずかしいことになるので注意。

このユーザー名はログインの時の名前とC:\Users\(アカウント名)のフォルダ名だけでなく、Wordの編集履歴・コメント機能やPDFの注釈機能の表示名にも使われてしまう。

いじられ上等ならそのままでもいいけど、人によってはこれによりハンドルネームがバレるということもあると思う。これのために黒歴史ブログを発掘されたりしたら最悪なので注意。

 

MSアカウントと無関係にアカウント名を設定したい場合

以前(少なくともWindows 7の頃)はMSアカウントとの紐付けは標準じゃなかった気がするので、MSアカウントとの紐付けによりC:\Users\(アカウント名)以下のフォルダの場所名が変わってしまうケースもあると思う。

この場所名が変わるということは、データ解析のコードなどで相対参照・絶対参照*2を考慮した書き方をしていない場合、書き換える必要が生じてしまうという不便にもつながる(相対参照・絶対参照という言葉の意味がわかる人にはどうということはないと思うけど、念のため)。

この不便を避けるには、MSアカウントへの紐付けを一旦回避して、ローカルアカウントを作成すればよい。

Windows 10の初期化時にMicrosoftアカウントでの強制サインインを回避する方法 (ローカルアカウントを作成する方法) | こまめブログ

 

なおアカウント名を後から変える方法もあるにはあるようだけど、不具合のもとになりそうなのでおすすめしない。

たとえば先の解析コードの話と同じで、アプリの中にも設定ファイルなどの置き場所としてC:\Users\(アカウント名)以下の場所名を絶対参照するように作られてるものがあるかもしれない。

アカウント名を後から変えると、このせいで設定がリセットされたり最悪立ち上がらなくなったりしかねない。だからどうしてもユーザー名を変えたい場合は、設定>アカウント>家族とその他のユーザー>(以下略)から新しくアカウントを作って、1から設定し直すのが吉。でもめんどくさいので最初に対処しておきたい。

 

各種フォルダの場所

システムやアプリ以外のデータはSSDからHDDへ

デスクトップ、ダウンロード、ドキュメント、ピクチャ、ミュージック、ビデオ、その他クラウドストレージ系のフォルダはシステムドライブ(SSDを想定)からデータ保存用のHDDに移す。

これはSSDは仕組み上書き換えるたびに寿命が縮んでいくらしいので、故障リスクを下げるためにも、なるたけ容量を空けておきたいため。またシステムドライブの容量が圧迫されると全体的に処理が重くなってくるので、これも防げて一石二鳥。

コンパクトなノートPCだとSSDだけのことも多いけど、そういう場合は仕方ない。

 

このとき、サービスによって新しい保存場所を指定するときの挙動が微妙に違うので注意。

たとえばDropboxは新しい保存先の親フォルダを指定する。つまり、指定したフォルダに新しくDropboxというフォルダができ、そこにファイルが保存される。

Dropbox フォルダを新しい場所に移動するには | Dropbox ヘルプ

Dropboxの保存場所をCドライブから別のボリュームに変更する方法 | Tanweb.net

 

一方Windowsのデスクトップ、ダウンロード、(略)…ビデオのフォルダは、あらかじめ適当な名前のフォルダを作った上で、そこを新しい場所として指定する。OneDriveとGoogleDriveも同様。

ダウンロード、ドキュメント、OneDrive フォルダなどの保管場所を変更する方法 ( Window | ドスパラ サポートFAQ よくあるご質問|お客様の「困った」や「知りたい」にお応えします。

OneDrive フォルダーの場所を変更する - Office サポート

OneDrive の保存先を容量に余裕のある別ドライブへ変更する方法 | Tanweb.net

google drive PCバージョン同期フォルダ変更 | USAGI POST - ウサギポスト

 

間違えた時の修正

このとき、誤ってDropboxのノリで親フォルダのつもりで指定すると、後で直すとき面倒になることがあるので注意。

具体的には、たとえば「ミュージック」の場所を「D:\Music」にしようと思って「D:\」を誤って指定してしまったようなとき。これを「D:\Music」に指定し直そうとすると、「親を子にリダイレクトすることはできません」というメッセージとともにエラーが返ってくる。

ここでいう親とは「D:\」で、子とは「D:\Music」のこと。つまり「D:\Music」の方が小さいくくりのフォルダなのに、その上位の大きいフォルダの中身が入るわけねーだろ!というエラーだ。

こういう場合はとりあえず元の「C:\Users\(ユーザー名)\Music」あたりに場所指定を一度戻し、それからやり直すとよい。

なお検索上位に出てくる教えて!gooのQ&Aでは「レジストリをいじったら直せるよ」とかいうのがベストアンサーになってたりするけど、よくわからずにレジストリをいじるのは危険なのでやめましょう。

マイピクチャをDドラにしたらフォルダ名がD:\なる -添付写真を見て頂- Windows 8 | 教えて!goo

 

デスクトップ、ドキュメント、ピクチャがOneDriveと紐づいていることによる面倒

さらに、最近はデスクトップ、ドキュメント、ピクチャはOneDriveの中に入ってるのがデフォルトになっていて、これも苦労させられた。最終的に上にも貼ったドスパラのFAQで解決できたので再掲。

ダウンロード、ドキュメント、OneDrive フォルダなどの保管場所を変更する方法 ( Window | ドスパラ サポートFAQ よくあるご質問|お客様の「困った」や「知りたい」にお応えします。

つまりデスクトップ、ドキュメント、ピクチャを移動しようとすると「同じ場所にリダイレクトできない属性があるため…」というエラーが出てくるのである。

これはOneDriveに紐付いているために起こるエラーなので、OneDriveとのリンクを解除してからいじる必要があるということ。

なおこれの解決にも「レジストリをいじったら直せるよ」とかいう記事が検索上位に引っかかってくる。たとえばこれなど↓

ドキュメントやデスクトップの「場所」がOneDriveの下のフォルダになっている - えりぴょん

よくわからずにレジストリをいじるのは危険なのでやめましょう2

 

 

今回気づいたのはとりあえずこんなもんだろうか。他なんかあったらコメントで教えてくれたらとてもうれしいです

*1:次の機会が来る前にまた仕様が変わってたらつらい

*2:相対参照=「1つ上のディレクトリにある○○というフォルダの中の××というデータを読め」という書き方、絶対参照=「C:\○○\…\××というデータを読め」という書き方