らくがきちょう

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若手研究者に刺さるHUNTER×HUNTERのセリフ

HUNTER×HUNTERの世界においてプロハンターとは、年に一度のハンター試験に合格した者だけに与えられる称号である。

ハンター試験は非常に厳しく、並の人間では受験会場にたどり着くことすらできない。その受験会場を探し当てた上で、数々の何が課されるかもわからない試練を乗り越え、試験委員に合格を認められ、はじめてプロハンターを名乗ることができる。

しかしハンター試験合格はプロとしてのキャリアの始まりに過ぎない。プロハンターになった者は、続いて念能力の習得という「裏試験」に晒されることになる。念能力を習得してようやくそれなりのハンターとして認められる。念能力を持たないハンターは、ライセンスを持っていても、その辺の事情を知る人に信頼されない。

 

プロハンターになることと比べれば博士号取得は簡単だ。大学院入試の受け方は研究科のウェブサイトを見れば公開されているし、在学中に課される試練の内容もだいたいわかっている。それでも審査に通れば一応その分野の博士であり、プロ研究者と認められたことになる。もちろん未知への挑戦ではあるのでいろいろな障壁はあり、そう簡単に博士号が得られるわけではないけれど。

「裏試験」はある意味ハンターより厳しいかもしれない。ハンターライセンスが「持ってるだけでも一生 何不自由なく暮らせるはず」(5巻P43)と言われる一方、博士号は「足の裏の米粒」などと言われる始末。

博士号を手にしたからと言って研究職の就活で履歴書を見てもらえる以上の特権などないし、日本の多くの企業ではむしろ就職できなくなってしまうという話さえある。

さりとて研究職のポストも潤沢ではないので、そう簡単になれるわけではない。「ポスドク問題」などと検索すればその一端を垣間見ることができる。

博士号を取ったからと言って一定の生活が保障されるわけでもなく、それでも業績を重ねていかないと専門家と見なしてもらえなくなることすらある、修羅の道。

 

そんなわけで博士とハンターは、プロ認定にはライセンスが必要かつ、認められ続けるにはライセンス取得後も研鑽に励まなければならないという点でちょっと似ている。

そこで、なんだか刺さるHUNTER×HUNTERのセリフを紹介!(HUNTER×HUNTERの話がしたいだけ)

 

  1. 「これら全てをこなすためには深遠な知識と健全な心身・強い信念が必要なのは言うまでもない!!ハードだがやりがいのある仕事なのだよ!!」(1巻P113)
    研究職もハードだがやりがいのある仕事なのでがんばろう(がんばるぞ)

  2. 「大事なのはハンターになってから何を成したのか ですよ」(4巻P173)
    大事なのは博士になってから何を成したのか ですよ!(白目)

  3. 「どんな奴でも痛めつけられた相手を見る目には負の光が宿るもんだ … しかしゴンの目にはそれがなかった … あいつの目はもうそのこと忘れちまってるんだぜ」(4巻P179)
    議論で完敗しても終わったら楽しく乾杯できる感じでいたいものです

  4. 「くれぐれも相手と自分 相互の体を気遣うようにね」(6巻P12)
    天空闘技場でのウイングさんの地味に好きな言。バトルだからって全力で潰すのはやっぱ違うよね

  5. 『昔の訓示に「物事とは中途半端に知ることで 何も知らないよりわからなくなる」 とあります』(6巻P33)
    ほんまそれというか、新しいことを知れば知るほどわからないことが指数関数的に増えていきますよね…

  6. 「もし真剣に念を極めたいなら 誰かの能力をマネしようとするのではなく まず自分の資質を見極めることが大切です!」(7巻P40)
    参考にはしても、あくまで自分の個性に基づいてオリジナリティを追究するのが大切ですよね

  7. 「何を思い 何に怒り 何を好み 何を求めるか 何処を旅し 誰と出会い どんな経験をするのか… それら全てが君達の念を形づくるのです! 君達はまだ発展途上です 器もできていない できるだけ自分の器を大きく育てなさい そのための修行なのです ガンガン鍛錬に励みなさい そして同じくらい遊んで人生を楽しみなさい」(7巻P41)
    教える側になった今ますますジーンときますね…こんなこと言ってて説得力のある人になりたい

  8. 「まず鎖を具現化しようと決めてからはイメージ修行だな (中略) しばらくしたら毎晩 鎖の夢を見るようになって その時点で実際の鎖をとりあげられた そうすると今度は幻覚で鎖が見えてくるんだ」(13巻P124)
    このぐらい何かに入れ込める人間でありたかった…

 

†闇†番外編

  1. 「狙う獲物によっては仲間同士の殺し合いも珍しくねェ職業だ」(1巻P38)
    ポストの数が圧倒的に足りていないので、タイミングによっては友人同士で1つのポストを争うことにもなりかねない職業、それが研究職…

  2. 「バ…カな オレは……とんでくる曲刀を受けれるようになるまで半年以上かかったんだぞ!!」(3巻P44)
    いるんですよ、自分が必死でよじのぼって越えた壁を易々とまたぐように越えて人が…

  3. 「年々これがしんどくなってきてねェ でも開けられなくなったらクビだから必死ですよ」(5巻P85)
    わかる…まだ30代だけどほんと年々いろいろしんどくなってくる…でもテニュア審査通らない限りはできなくなったらクビだから必死…

  4. 「いやって程 思い知らされたからな 分相応ってもんがあることをよ」(5巻P110)
    いるところにはいるんですよね…マジでとんでもない人がゴロゴロと…
  5. 「ここにいる間 千回 負けることを覚悟しなさい」(6巻P26)
    ここ(アカデミア)にいる間 千回 リジェクトされることを覚悟しなさい

  6. 「あのクラスにいるのは全員が念の使い手です そして念を知らない者が上がってくると必ず洗礼をします」(6巻P74)
    いますよね、洗礼してくる先輩(自分も何気ない所作が洗礼になってしまわないよう気をつけたい)…

  7. 「キミの敗因は 容量の無駄遣い♥」(6巻P198)
    器を大きく育てようとは言っても、やはり向き不向きはあるもので、向いてないことを頑張るのはほどほどにしておかないと病みます、マジで